鳳来寺山は「ブッポウソウ」と鳴くコノハズクがいる山として有名。現在ではあまり鳴き声を聞かなくなったという話を聞くが、環境の変化等により生息数がめっきりと減ってしまったのだろうか。寺の本堂へは、山麓から伸びる石段(1425段)や鳳来寺山パークウェイがある。鳳来寺山は、大宝3年(703年)、利修仙人によって開かれた真言宗の古刹。鎌倉時代に源頼朝によって再興され、三重塔が建立されたと伝えられています。利修仙人策の本尊薬師如来を祀り、薬師信仰と山岳修験道の霊山として古くから信仰を集めてきました。鳳来寺山東照宮は、慶安元年(1648)4月、三代将軍徳川家光が日光東照宮参詣のおり、「日光東照宮御縁起」を見て、家康の父・広忠が夫人於大の方とともに鳳来寺の本尊峯薬師如来に祈願して家康が生まれたことを知りました。祖父の報恩のため、家康は鳳来寺に東照宮の建立を命じ、四代将軍家綱が慶安4年9月完成させました。全国に多くの東照宮がありますが、鳳来寺山東照宮は日光、久能山とともに三東照宮と称されています。 |