岩松寺の本堂大間の天井に描かれている八方睨み鳳凰図。21畳敷きの天井いっぱいに翼を広げた鳳凰の画で、葛飾北斎が88歳の時に描いたものである。植物油性の岩絵具で中国より長崎商人の手をへて輸入した辰砂、孔雀石、鶏冠石などの鉱石を用い描かれ、その価は150両、そのほかに金箔を4400枚使用している。150年たった現在でも色彩は、少しも変化していない。この絵には「かくし絵」が描かれているので、それを探してみるのも一興だ。裏庭には小さな池があり、桜が満開を少し過ぎた頃、たくさんのアズマヒキガエルが集まって産卵をする「かえる合戦の池」がある。小林一茶の句碑が池のそばに立っている。
ほかに関ケ原の合戦で勇名をはせ、広島城の大大名になった福島正則公の霊廟がある。
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