坂部城は久松肥前守定益が築城した平城であり、当時は阿古屋城、後に阿古居城と呼ばれた。尾張誌には,次のように書かれている。
英比庄坂部村にあり、其跡東西40間 (72.8m)、南北50間
(91m)英比の城ともいふ。久松佐渡守俊勝の居城なり 徳川家康の生母
お大の方は天文16年(1547)等城主久松俊勝のもとに再嫁し、俊勝が岡崎城代として移るまで15年間在城した。その間、竹千代の命を幾度も救い、人質の身であった熱田や駿府に励ましの手紙や衣食を贈り続け、後の家康の運命や人間形成に大きな影響を与えた。 |