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煤竹〜すすだけ〜とは |
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古い茅葺き屋根住宅(古民家)の囲炉裏の上や、屋根裏などに使われていた建築資材の竹で、非常に貴重なものです。古民家は囲炉裏を使うことで呼吸をし、虫に食われることもなく屋根は長持ちします。その囲炉裏の煙に100年から200年、古くは250年もの長い時間燻されて出来るのが煤竹なのです。
囲炉裏の煙が直接当たっているところは色が濃く、縄などにしばられているところは淡い色となります。その茶褐色と飴色の不思議な色合いは人工的に作り出すことは不可能と言われています。また紫外線にも強く、変色しにくい特色があります。
古民家がほとんどなくなった現代では、煤竹は非常に貴重なものとなりました。部屋に置いておくだけでも価値があり、その風合いに心安らぐものを感じさせてくれます。 |
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古民家では、家の保全のために囲炉裏に火を入れている。昔の家は毎日囲炉裏に火をくべて、日時用に使われていただろう。この煙にいぶされて、煤竹が生まれる。
写真は、福井県越前市 越前の里 谷口家(国重要文化財) |
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囲炉裏・谷口家では土間にある。 |
囲炉裏上部に煤竹が見える。屋根の内側にも竹があり、これも煤竹となる。 |
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