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都立富士高創立90周年記念のビデオ完成、先行上映会開催
出演者ら19人が参加、力作に拍手



 都立富士高等学校創立90周年記念の ビデオが完成、9月3日午後、富士高1階・中学校食堂で先行上映会が開催されました。第五高女と富士高校をめぐる8つのエピソードを紹介する「こころの学び舎」(約42分)など3作品が上映され、すばらしい出来ばえに参加者からは拍手がわきおこりました。

 この会は、ビデオ作品の制作にあたった23期の反中章子さん(構成、インタビュー)、増山秀人さん(撮影)、山口まり子さん(ナレーション)がビデオ取材の協力者らに呼びかけて開催しました。ビデオ制作だけでなく、会の呼びかけから、会場の設営、受付まで、3人でやられていました。<(_ _)>


〈おそろいのユニフォームで登場。(左から)増山さん、反中さん、山口さん〉

 ビデオのDVDは、現在、プレス進行中で、「若竹」90周年記念号とともに、9月20日頃、会員に届く見通しとのことです(富士高校OBでも若竹会に住所が登録されていないと届きません。登録されていない方はこの機に登録を、若竹会ホームページはhttp://www.fuji-daigo-wakatakekai.org/post/post.php)。




 DVDに収録されているのは@ 90周年記念DVDビデオ「こころの学び舎」A第五高女校歌B60周年記念映画「青春の軌跡」。

 「こころの学び舎」は、附属中学合格発表の模様から始まります。「親に言われて受験しました」と語る可愛い後輩たち。富士高校がどんな学校なのかまったく知らない様子。
 でも、実はわれわれ富士高校OBも、その歴史をよく知らなかったのではないでしょうか。
 
 エピソードは第五高女に。眼科医を務めていた103歳のOB、菱川さんがインタビューに応じています。「4年生の時に大震災にあった」と思い出を語られます。最後に歌われる第五高女の歌が素晴らしい。

 新宿のコマ劇場附近にあった第五高女。立派な校舎は空襲で焼けてしまいましたが、校舎の近くにあった弁天様はまだ、残っています。富士高校の女性たちが元気なのは弁天様のご利益であり、第五高女時代の遺伝子を受け継いでいるからではないか。そんな思いが巡りました。

 「男子一期生がやってきた」。
 「弟というかペットのような扱いでした」「坊主頭をなでると気持ちいがいいとよくなでられました」「挨拶はごきげんよう」。男子一期生の話が可笑しい。

 その後、縦のつながりの強い富士高校山岳部(現在は休部中)、自分たちが校門の前に植樹した桜の下に毎年集まる16期の先輩たち、「学校群制度の光と影」を語る学校群制度1期となった22期の先輩たちの話などが紹介されます。テンポよくビデオは進み、全く飽きません。

 60周年記念ビデオ「青春の奇跡」にも収録されたロックバンド3人娘「キャロン」のメンバーが昔を振り返る映像は、勉強ばかりしているわけではない富士高生の生き生きとした様子を伝えていました。

 ジュリアード音楽院に留学、1993年/ナウムバーグ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝したヴァイオリニスト、奥村智洋さんの、代官山ヒルサイドプラザでの定期演奏会の模様を見ていて、私は「やはり弁天様が富士高の守り神なのだ」と確信しました(笑)。

 このビデオ、まずはたくさんの映像を収録するところから始めたそうです。「最初にシナリオを作って映像を集めようとしても集まらないのではないか。今撮らなければ撮れない映像もあり、まず映像を撮っていった」と増山さん。
 「一度、ビデオの編集段階で一部の人に試しに見せた構成がまったく受けなかった。そのとき、一番受けたのが現役の在校生の姿。それで、今回は中高一貫校の一期生の合格発表
からエピソードを始めた」と反中さん。

〈シナリオに、ビデオ制作への熱意が表れている〉

 「こころの学び舎」を観て、第五高女の遺伝子を強く感じましたが、その校歌が、また、すばらしい。譜面を再生するだけでは、何も伝わらない、と第五高女のOBを富士高校の音楽室に集め、校歌を歌ってもらったビデオもDVDに収録されています。
 平均年齢82−83歳とのことですが、声だけを聴いた人は40代と思ったそうです。


 (会場には歌を歌われた第五高女のOBも。「楽しかった」という)

 60周年記念映画「青春の軌跡」を撮られた森孝司さんも会場にお見えになりました。
 当時16ミリで撮られた瑞々しい映像を今回、ビデオ化しました。フィルムのままだと色があせてきますが、ビデオ化によって青春の思い出の映像も色あせずに残ることになりました。
 27期のわれわれにとってはこの映像が妙に懐かしい。われわれのいた当時の校舎がでてきます。富士高祭、体育祭、修学旅行の盛り上がりなども、われわれがいたころとあまり変わらないのです。
 こうした先輩たちが残した貴重な映像を保存する企画も、とても素晴らしいと思いました。

 同窓会ビデオが送られてきても、つい、再生せずに、そのまましまってしまうことも多いのではないでしょうか。
 でも、23期の先輩たちがボランティアで作った熱いビデオは、間違いなく、第五高女と富士高校の文化や精神を今に伝えてくれています。ぜひ、ご覧ください。

 各期の同期会で流すのもいいかもしれませんね。みんなで観た方が10倍楽しい!