佐藤美智子先生個展(2007 41st)                HOME リポートTOP

さらにパワーアップした佐藤先生の作品を紹介


ペロータ球戯の的 マヤの祭祀場には必ずこの球戯場が設置された。奉納スポーツ(ボクアトク)球を落さず手を使わず二組で戦う

窟龕の佛たち 炳霊寺―省都蘭州から40キロばかり黄河の劉家峡ダムから船で溯上
 佐藤先生から個展のご案内をいただいき、3年ぶりにおじゃました。一時個展は最後にしたいとおっしゃっていた佐藤先生だが、2003年は開催しなかったものの、2004年から毎年開催している。今年も意欲的な新作が並んでいた。4000mを超える高山で描いた高山植物の水彩画や、表情豊かな女性たちの油彩がなど、心を打つ作品が多かった。さらにパワーアップしているのではないかと感じさせてくれる個展だった。携帯のカメラで撮った写真で恐縮だが、ネット上にギャラリーを再現する。   (相川浩之)
              


私の名刺を見る佐藤先生

佐藤先生の油絵をよくみると立体的に見えるにもかかわらず、絵の表面は厚みがなく、絵の具が載っていない。まるで水彩画のようだ。先生にうかがうと、紙やすりで絵の具の9割は削ってしまうという。大吟醸の日本酒のようなぜいたくな技法だ。
描くのはかつて豊かだった文化の痕跡。油絵も絵の具を取り払った後の痕跡で表現する。
佐藤先生は1935年11月25日生まれ。71歳になっても世界各地を回る。ある時は酸素ボンベを頼りに高山にも登る。我々を教えていたころから夏休み、冬休みを利用して各地を回り始め、世界遺産のあるような土地はほどんど回ったという。今年はイエメンに行く。佐藤先生の扱う題材は世界各地を回って得るものばかりだから、写真で撮ったとしても価値がある。描く対象とのコミュニケーションが楽しいようだ。
いったいいつ、創作をするのだろうか。「ふだんは夜中の2時半くらいまで描く」という。目覚ましは7時にかけている。
これまで年間に最高75点を描いたという。このエネルギッシュな活動をいつまでも続けていただきたい。

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