| 行程: 天元台ロープウェイ駅(8:00)〜人形石(9:20)〜大凹(9:50)〜吾妻神社(10:35-10:55)〜つがもりリフト(12:20)〜天元台ロープウェイ駅に下山(13:25)。 中津川遡行の帰りにゴンドラ乗り損ねたのが悔しく、今度はゴンドラを利用して西大巓までぶらっと軽く遊んでこようと思い立った。 夕食時にその話をしたところ、親父殿が行きたいという。76歳で西大巓の登り下りはきつかろうと、急遽計画を変更して天元台からロープウェイとリフトを利用してできるだけ高度を稼ぐ案に変更。
早朝は快晴。猪苗代の実家から吾妻連峰が雲ひとつなくくっきり見える。こんな日は決まって昼ごろになると天候が悪化するので、早いうちに出かけるに限る。23年ぶりにスカイバレーを越えて山形県側に下り天元台ロープウェイ駅へ。8時始発のロープウェイに乗り、リフトを3本つないで、登山開始。地図など持たずに来たもので、他の客はまっすぐカモシカ展望台方面に向かったのに、我らは人形石へ向かってしまった。中大巓をぐるっと巻くようにして県境尾根に抜ける登山道は岩ゴロゴロの悪路である。吾妻山系はどこもかしこも岩の上に薄い泥炭が被さっているに過ぎず、登山道ができるとすぐに泥炭が流失して悪路と化す。
登山道の建設は高山の自然破壊の最たるものであり、登山道を辿る自らも自然破壊の張本人である。贖罪の意識を持ったところでどうなる訳でもないのだが、せめて登山者がわきまえるべき基本認識であると思う。そう思うなら歩くなと言われるかもしれないが、権利がある以上は山に入るし、登山道を辿るのが楽だから(自分のエゴのために)利用しているにすぎない。人間はその存在自体が罪深いということですな。この基本認識を持たずして山の常識を振りかざしたり山を商売にしたりするべからず。
人形石からのパノラマを満喫してから大凹へ。8月初旬に来た時は見かけなかったアキノキリンソウやイワオトギリが満開。
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ミヤマリンドウ 大凹から西大巓にかけて、日当たりの良い草地に多く生育している。おそらく、弥兵衛平方面の高層湿原にも多いのであろう。
7月末に来た時はちらほらと咲いている程度だったが、8月半ばでもまだ蕾が多い。だいぶ花期が長いようで、7月下旬から8月下旬まで楽しめるようだ。
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チングルマ 写真にはうまく撮れなかったが大凹の斜面に大規模に広がるチングルマの果穂の絨毯は見事だ。
チングルマは大規模な群落を作るので混生はしないが、ミヤマリンドウとほぼ同じ場所に生育しているようである。
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大凹からの登りは岩剥き出しの急勾配の悪路。この辺りでガスに覆われて、小雨状態となる。梵天岩からの眺めが期待できないので、折り返し予定地である吾妻神社まで急ぐ。吾妻神社から西吾妻避難小屋方面へ下る岩場で、先行の登山者がチョコマカと顔を出すオコジョを見て騒いでいる。しばらく岩の隙間を縫って我々の様子を伺っていたがそのうち飽きたのか消えてしまった。
雨がやや強くなったので吾妻神社の裏手に回って小休憩。そこに再びオコジョが出現。両親は数年前、姥ヶ原で5匹のオコジョの家族と遭遇しており、吾妻山系の棲息数は少なくないらしい。
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オコジョ 捕食者であるから一匹のなわばりはかなり広いと思われる。
イタチ同様、この仲間の動物は好奇心が旺盛で愛らしく見えるが、本当は己のなわばりに入った人間を威嚇しているのでは?
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帰りの大凹の下りは雨で岩が濡れているので緊張する。大凹で昼食休憩し、カモシカ展望台を経由してつがもりリフトへ向かう。
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モミジカラマツ 森林の登山道脇にはモミジカラマツが大量に生育しており、花期が終わりに近づいていた。
この植物は吾妻山で最も良くみかける花。日当たりの良いゲレンデでも、適度な湿り気さえあれば大きく生育している。
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つがもりリフトに着いてみると、なんと電気系のトラブルで営業休止とのこと。予定外のゲレンデの下りはちょっとつらかったが、おかげでゲレンデいっぱいに咲くウスユキソウの群落を楽しめたりして、それはそれで結構楽しめる。
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つがもりリフト 最上位のリフトで、最も長い。下りはアオモリトドマツやコメツガに囲まれたゲレンデを歩くのも一興か。下りの乗り場の直下ではやや勾配が急で道がガレているが、概ね快適。
ちなみに、リフトが故障時は払い戻しがあります(\300/リフト一本)。
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第二リフトから乗って順調に下山。心配していた父の足も大事無く、大凹の植生やオコジョの出現に喜んでもらえて、満足の一日であった。
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