岩崎から古賀志山周遊(2006年2月)
年月日: 2006.02.18
目的: 岩崎から古賀志山周遊
出発点: 岩崎宮ノ下近くの林道入り口(標高約210m)
到達最高地点: 古賀志山(標高582.8m)
到達最遠地点: 同上
天気: 晴れ
出発時刻: 09:04
帰着時刻: 15:47
総所要時間: 6時間43分
遇遇した動物: なし
朝日を浴びる444mピーク   09:50

宮ノ下の宇都宮今市線沿いに十九夜塔が建っている。ここから少し今市市側に寄った場所に林道の入り口がある。ここに車を停め、植林地を直登し尾根に沿って登っていけば自動的に444mピークに到る。危険箇所はない。444m南西部の急峻な場所に続く踏み跡有り。

444mピークには建立年代、建立者不明の石祠が一つ。普通は建立者の居住地を向いているものだが、赤岩山方面を向いている。

植林地を北に向かい、鞍部の南いわき幹線257号鉄塔を通り過ぎて少し登り返すと三等三角点の408.8mピークに到る。こちらは上路地区の信仰対象であったらしく、昭和三十一年建立の石祠有り。日光方面の眺めは悪くない。

手岡の林道沿いのクマイザサ林床   11:02

南いわき幹線257号鉄塔から巡視路を利用して舗装林道終点に出る。このまま林道を下っても良いが、ついでに392mピークに上がって、256号鉄塔から巡視路を辿って再び舗装林道に復帰。この舗装林道の分岐点からもう一方の支線(名前忘れた。)に入り、255号鉄塔に向かう。この辺りのスギ林では栃木県の低山帯では非常に珍しいクマイザサの林床が見られる。

巡視路入り口は南いわき幹線と栃木線の中間の沢筋にあり、標高450mピークの次の鞍部までは巡視路を利用できる。その先も鞍掛〜古賀志の縦走路合流点まで明瞭な踏み跡有り。

赤岩山へ向かう途上で見た444mピークと送電線
14:19

鞍掛〜古賀志の縦走路では幾箇所かで好眺望が得られる。たとえば540m級ピーク及び559mピーク手前の岩場からは南西〜北西の眺望、540m級ピークの岩場からは東側の眺望が良い。559mピークからの眺めが最も優れる。

古賀志〜赤岩間は岩稜帯が続く。岩稜は基本的に南側に視界が開けており、御岳以外に写真のような北側の景色を望める場所は少ない。

写真中央が444mピークで、最も高い鉄塔が南いわき幹線257号である。巡視路は山の反対側に下る。手前側の送電線は栃木線。

432.7mピーク   14:58

赤岩山から432.7mピーク(猿岩?)へ下っていくと地図からは読み取れない大きな岩場が一箇所ある(これが篭岩?)。直下で巻くことはできないので、岩稜を登ってしまうのが正解。岩稜に上がってしまえば432.7mピークまでは楽に行ける。岩場が嫌な方は、赤岩山まで戻らずとも岩場手前にある道(やや不鮮明)を利用して下山すること可。

四等三角点のある432.7mピークの北側に明瞭な踏み跡があるので下山するのは問題ない。植林地で道が不鮮明になるが、適当に下れば岩崎林道(未舗装)に抜ける。

年初から業務が過密で週末も気分がスッキリしない。しかも寒くて遠出する気力が湧かず、2月は一度も山歩きに行かぬまま半ばを過ぎた。土曜日は移動性高気圧に覆われて晴れる予報だから、血糖値対策として山歩きに行かねばなるまい。この時期の山歩きは半分は義務でやっているようなものだから、決心するまで実に気が重い。ようやく行き場所を検討し始めたのが午前1時。遠出はしたくないので久し振りに古賀志山にでも行ってみようかと思い地図を眺めたら、赤岩山の北西にある名無しの低山群が目に留まった。7年前に古賀志山から赤岩山に向けて縦走したことがあるので、今回はまず赤岩山に登って反時計回りに周回することに決定。地図をダウンロードして周回に必要な部分のプリントアウトを完了したのが午前2時。

寝不足と冷え込みで起きられず、8時頃にようやく自宅を出発。宇都宮今市線沿いに車を停める場所を決めかねて、後続車に追い立てられるように通り過ごし、今市市側から引き返して林道入り口に車を停めた。近くには安永、享保の頃に立てられた十九夜念仏塔が並んでいる。誤算が一つ。車にあったはずの方位磁石が無い。隅々まで探したがみつからない。天気が良いのでなんとかなるだろうと気を取り直して出発。

09時04分 歩行開始(標高約300m)。   ヒサカキやシラカシの幼樹がたくさん生える急な植林地を登りつめて尾根に出てようやく現在位置を把握。なんと赤岩山と思って取り付いた場所は周回の最後に下ろうと思っていた尾根であった。逆廻りとなるが、やり直す気にはなれずそのまま続行。尾根上の踏み跡は不明瞭だが、間伐材が倒れている区間を除いて歩きにくくはない。地図を見ると444mピークの南西の肩に上がる場所が急勾配で心配だったのだが、実際にはヒノキが植林されていて登り易い。444mピークの南西の肩には明瞭な踏み跡があったので、別の場所から登ってこられるのかもしれない。

09時50分 444mピーク到着。   建立年代不明の石祠有り。古賀志山〜赤岩山の眺め良し。朝は逆光になってしまうのが残念なところだ。北側鞍部の南いわき幹線257号鉄塔へ下る。鉄塔周りはアズマネザサ藪で茨も混じって歩きにくい。鉄塔を通り越して408.8mピークへ向かう。

10時05分 408.8mピーク到着。   三等三角点のあるピークで、昭和31年に岩崎上路の住民が建立した石祠有り。近年は全く顧みられなくなっているようで石祠の周りは藪化しつつある。日光方面の眺めはまあまあで、今市市文挟の田園地帯が全て見渡せるのが良い。鞍部まで戻り、南いわき幹線257号鉄塔から東電の巡視路を利用して林道へ下る。反対側には巡視路が見当たらないので、林道終点からヒノキの植林地を登って392mピークへ向かう。

10時39分 392mピーク到着。   392mピークは大部分がヒノキの植林の山で頂上には見るべきものはない。雑木の林を通して鞍掛山から古賀志山に縦走するときの南北尾根が見える程度だ。北側に下って南いわき幹線256号鉄塔に出る。こちらも周囲はひどいアズマネザサの藪。鉄塔からの眺めは悪くない。255鉄塔方面に真っ直ぐ向かう巡視路はないようなので、巡視路を利用して舗装林道へ復帰。しばらく林道を里に向かって下ったところにある分岐点からもう一方の支線に入る。次の分岐で左に255号右に256号の案内がある。ここで左を選択。この辺りのスギ林の林床は、栃木県の低山ではめずらしい美しいクマイザサ藪になっている。この日出遇った唯一の彩りである。何故、この限られた地域にミヤコザサが無くクマイザサが残っているのか不思議だ。

頭上の送電線を見ながら林道を進む。送電線を過ぎてもなかなか巡視路入り口が現れない。南いわき幹線と栃木線の中間地点にあたる退避場所に巡視路入り口があり、そこから沢筋に巡視路が続く。

11時21分 南いわき幹線255号鉄塔(標高約380m)到着。   この鉄塔からの見晴らしは秀逸で、送電線と山並みを眺めながら小休憩。255号鉄塔から奥に巡視路が続いており、程なく栃木線241号鉄塔に至る。南いわき幹線の巡視路は次の鞍部から北側に下っていく。栃木線の巡視路はさらに続くが、縦走路の尾根には上がらずに240号鉄塔に向けて下っていってしまう。巡視路はなくても尾根上には明瞭な踏み跡があり歩きやすい。494mピークへの登りの急斜面にはトラロープが張られているので、訪れる登山者が少なくないことを示す。494mピークから下ると植林地の中で鞍掛山からの縦走路と合流する。

松の木の生える明るい小ピークで昼食休憩していたら、自分が歩いてきた方角から黄色いウインドブレーカを着た男性が現れた。鞍掛山方面から縦走してきたらしい。昼食休憩後に少し歩いたところで、古賀志山方面から来た休憩中の男性とでかい声で話をしていた黄色ウインドブレーカの男性を抜き返す。このすぐ後で、下ってきた別の男性と挨拶を交わす(この方とは赤岩山から下る途中で再び遇った。)。550m級ピークには男性1名が休憩していたので、ピークには立ち寄らずそのまま進んだ。

12時28分 展望岩(標高約540m)到着。   ピークからすこし下った場所にあり、東側の眺望が良い。写真を撮り先に進んだ。ところが道は南の559mピークではなく東側に下っていってしまう。戻って斜面を横切って縦走路に復帰。おそらく縦走路はピークから真っ直ぐ下っているのであろう。黄色ウインドブレーカ男のでかいしゃべり声が響いていた。先ほど頂上にいた男性がつかまっているに違いない。ここまで計4名と遇ったので、この尾根は人気があるようだ。

559mピークに到る前に大きな岩場があり、ここは東から巻いた。尾根に上がったところに鎖とロープが有って岩場に上がることができる。面白そうなので登ってみた。登っているうちに再び黄色ウインドブレーカの男が先行。岩場は切り立っているので眺めはまあまあ。誰もいないだろうと思ったのに男性二人連れが反対側から登ってきた。谷に下る登山道でもあるのだろうか。興味はあったが先が長いので自重し、岩場から下って縦走コースに復帰。

559mピークは好展望ポイント。富士見峠経由で559mピークを往復する人が多いようで、年配客を何名か追い抜いた。富士見峠で赤川ダム方面から登ってくる登山道が出合うと、途端に人の気配が濃くなる。ここで黄色ウインドブレーカの男がまたまた登山客をつかまえておしゃべり。古賀志山の主か?山歩きよりおしゃべりが目的で来ているのではないだろうか。再々度追い抜く。

古賀志山東稜に寄ってみたが、559mピークの方が優るように感じた。山頂に向かう際にまた黄色ウインドブレーカの男性とすれ違った。

13時29分 古賀志山山頂(標高582.8m)到着。   休憩せずに御岳方面へ向かった。犬を連れハイキングの家族がいて、男の子が礼儀正しくて感心した。我がバカ娘どもと比較すると人生やり直したい気分。7年前には社があったような気がするが、今は鳥居とコンクリートの基礎が残るのみ。再建する予定については書かれていない。

さらに進むと岩稜にぶつかる。南側に巻き道があるが、7年前と同様に鎖と梯子を頼って上ってみた。見晴らしの良い場所で数名の登山客が休憩中。ここが御岳らしい。その先も何箇所かで岩稜が現れるが、記憶がグジャグジャで思い出すのも億劫なので詳細は省略。巻き道があっても、ついムラムラときて岩稜をなぞるように歩く。一箇所だけロープを敬遠して南側からよじ登った。岩稜はいずれも南側の視界が開けていて、陽だまりになっていて良い気分。静かな岩稜で眼下のパノラマと赤岩山から離陸するパラグライダーの舞を眺めながらしばし休憩。

14時33分 赤岩山(標高約555m)到着。   432.7mピークへ向けて下る途中で男性が登ってきた。挨拶したら「また遇いましたね。」と言われて「???。」。思い当たるのは鞍掛〜古賀志縦走ルートで三番目に遇った人のみ。私と似たような周回をしているらしい。この辺りの地理にかなり詳しい方とお見受け。

赤岩山と432.7mピークの間には地図からは読み取れない大きな岩場が一箇所ある。7年前はこの岩稜を辿らずに南側の踏み跡を下った。直下で巻くことはできないので、岩稜を登ってしまうしかない。

14時58分 432.7mピーク到着。   四等三角点有り。午後になって清澄度が下がってしまったのが残念だが、眺めは悪くない。南西側に踏み跡があるかどうかは確認しなかった。北側に明瞭な踏み跡があり、植林地まで結構勾配のきついところを下る。植林地まで下ると道は不明瞭となってしまうので尾根を直進し、暗い植林地内に残された古い作業小屋を経て岩崎林道の支線終点に出た。あとは岩崎林道を歩いて宇都宮今市線に出れば良い。岩崎林道の出口はちょうど宇都宮市の境界辺りにある。

15時47分 車に帰着。   あきれたことに、助手席のドアが開きっぱなし。方位磁石を探したときに閉めるのを忘れたようだ。もともと盗まれて困るような物はないが、誰も訪れたような形跡はなかった。

取り付きを間違えて予定と逆回りの周回となったが、結果的にはこれで良かったのかもしれない。植林地歩きを前半にし、インパクトの強い古賀志山から赤岩山に向かう際の岩稜歩きを後半にしたので、面白みが持続した。古賀志山周辺の魅力を再認識した一日であった。

宇都宮山の会の山行報告によれば、西登山口(といってもどこにあるのか知らないが)から赤岩山〜古賀志山〜383mピーク〜444mピークと周回するコースは古賀志馬蹄形縦走路と呼び、マニアックな人が歩いているらしい。周回中に2回遇った人はこのコースを歩いていたと思われる。