塩原紅葉狩り(若見山・弥太郎山・比津羅山)(2005年10月)
年月日: 2005.10.29
目的: 塩原紅葉巡り
到達最高地点: 若見山(標高1,126m)
到達最高地点: 弥太郎山(標高1,392.0m)
到達最高地点: 比津羅山(標高1,201m、三角点標高1,187.3m)
天気: 曇り時々雨
歩行開始時刻: 7:47(若見山登り開始)
歩行終了時刻: 13:44(シラン沢林道終点帰着)
総所要時間: 4時間49分
遭遇した動物: リス
若見山山頂  08:57

シェルターの隣の橋を渡ったところから東電の送電線鉄塔巡視路を辿る。最初は急斜面のヒノキの植林地帯で見通しが悪く、R400の車の音もうるさい。塩原線18号鉄塔の近くで高原山方面が見渡せる。18号鉄塔からはマツの葉が積もるフカフカした尾根道を北進。尾根の付け根で巡視路と別れて、頂上に向けて踏み跡を辿る。

若見山はイワウチワの群生で有名な山。尾根中腹を北進する区間と、尾根の付け根近くに多い。尾根上にはゴヨウツツジが多いので5月下旬に訪れるのも良いと思われる。

山頂はブナ、ミズナラ、カエデ類の広葉樹に覆われている。見通しは良くないが、笹の無いスッキリした林床で、紅葉時の雰囲気はなかなか良い。

弥太郎山から見る日留賀岳(左)  11:10

土平園地から東電の巡視路を辿りカラマツの植林地帯の中を歩く。北側の1,297mピークの南西部まではいやらしいスズタケ藪が続くが、巡視路整備で笹刈りされているので歩きやすい。8号鉄塔手前で巡視路と別れ、笹に覆われた踏み跡をほんの少し高みに向かえば山頂に至る。

山頂は明るい雰囲気だが、見晴らしはあまり良くない。かろうじてウラジロモミの枝下に日留賀岳方面が望める。

土平園地から弥太郎山の南側までは昔の塩原自然歩道と東電の巡視路は一致する。

塩原自然歩道の紅葉

土平園地から弥太郎山までほとんどがカラマツの植林地帯だが、広葉樹が伐採されずに残されているので紅葉が美しい。特にツル沢斜面や弥太郎山南西斜面でカラマツにちりばめられたカエデ類の紅葉が印象的であった。

比津羅山三角点南西側の雰囲気  13:16

シラン沢林道終点(地図には記載されていないが、おそらく1,036mピーク付近)から直登するのが良いと思われる。

今回は地図を持たず思いつきで登ったので、日留賀岳登山道を辿り、比津羅山の北東側から尾根に上がり、南進して最高点に至った。比津羅山の北側の尾根にはかすかな踏み跡があるが、スズタケ藪もある。

山頂部の南東側斜面はカラマツの植林地帯。細長い山頂を南西に向かうと三角点に至る。山部さんの山名板があるので見落とすことはない。三角点から南西方向を見ると並木道の様。

29日(土曜日)は午後から雨の予報。今週末も本格的な山歩きはおあずけ。たまにはピークハントにでも行くか。塩原には幾つか登り残した見晴らしの良くない山がある。青空が望めないのであればこれらの山を登るのに丁度良い。天気が悪いから人出も少ないであろう。短時間で登れるから雨が降っても心配無い。

若見山  出発7:47 - 帰着9:47。

  先ずは若見山。春はイワウチワ目当てで人気の山であると聞く。ならば絶対に登山道があるはず。しかし、今まで2回、尾頭トンネルから小滝まで国道400号を歩いたことがあるのだが、登山道入り口を見たことがない。朝、家を出る前に急遽Webで情報収集。よっちゃんさんの若見山登山の記録を見て、送電線鉄塔巡視路の入り口を把握。

ヒノキの植林地内には昔に伐採収穫した時の切り株が残されているので、現在の植林は少なくとも2代目。尾根上や頂上部に広葉樹林が残されているが、急峻な場所を除けば全て人の手が加えられており、大木は無い。人との関わりの深い山である。

山頂部から北側に下る斜面の雰囲気も良い。東に伸びる尾根も魅力的に思える。林床には笹が無くてすっきりしており、広葉樹林の樹種が豊富で、秋の雰囲気を満喫できる。若見山なんて馬鹿にしていたのだが、この山の魅力はイワウチワだけではない。小粒でも魅力がぎっしり詰まっている。

弥太郎山  出発10:12 - 帰着12:02。

  次に弥太郎山。ガソリンが無いので、一旦塩原温泉近くのガソリンスタンドで給油してから土平園地へ上がる。塩那森林サービスのバンが一台停まっており、弥太郎山方面のカラマツ林で間伐作業中。作業中なので進入するなと書いてあるが、当然無視。谷黒組の掲示によるとツル沢で大規模な工事が進行中であるようなことが書いてある。長年随意契約を続けているみたいだけれど、発注元である塩那森林管理局と谷黒組はいかなる関係があるのか?

雨がパラパラ降り続いているが、弥太郎山は東電の送電線鉄塔巡視路を辿るだけなので、気にせず進入。弥太郎山山頂に達した直後に雨が止み、空に明るさが戻ってきたので、余裕で昼飯を食う。頂上にはウラジロモミが一本生えている。男鹿山地の眺めはこのウラジロモミの枝下の空間のみ。山頂からの眺めはたいして良くないが、巡視路を歩く間に高原山方面が見渡せる。ほとんどがカラマツの植林地帯だが、混生する広葉樹の紅葉が美しい。こちらも期待以上の雰囲気を味わえた。訪れるなら紅葉の時期をお薦めする。

比津羅山  出発12:44 - 帰着13:43。

  最後は比津羅山。予定には無かったのであるが、ふと三島道・桃ノ木峠のことが気になって善知鳥(うとう)沢奥へ向かう途中、シラン沢林道が進入可能なのでそのまま終点まで走行。

比津羅山も笹が少なく、どこからでも登れそう。林道終点から直登しようかと考えたが、地図を持っていなかった。安全策をとって、しばらく日留賀岳登山道を辿り、北東側から尾根を辿って山頂へ達した。南東斜面はカラマツ主体の植林の山だが、北西側はミズナラやブナ主体の広葉樹林で雰囲気がよろしい。帰りは三角点から最高点へ戻り、東に向けて尾根筋を下った。右側の伐採されて明るい急斜面を見下ろしながら下っていくと、終点よりだいぶ手前の林道法面に出てしまい、数mを小枝や岩につかまって降下。地形図を持たないとこんなものだろう。

麓の小山氏宅から登ると標高差があるので、日留賀岳登山の帰りにちょっと立ち寄るのが良いだろう。比津羅山だけに登るのならばシラン沢林道を使う方法もある。シラン沢林道は2年前よりも若干荒れが進んでいるが、オフロード系の車ならば走れる。但し、退避地点が少なく転落の危険もあるのでお薦めはできない。

この後、三島道を見に善知鳥(うとう)沢奥に行ってみた。堰堤下のプール底には大物岩魚が何匹か泳いでおり、なかなか面白そうな渓である。肝心の三島道の方はというと、有志が遊歩道化を目指して整備していると聞いていたが、入り口付近ではそのような作業をしている様子はない(整備したのは横川側。塩原側は荒廃が進んで危険。2009年加筆)。崩れた道筋を辿るには渡渉が必要であり、日暮れまでに桃ノ木峠まで往復するのは無理なので、今後の楽しみとして引き返した。