東立室・西立室巡り(2004年3月)
年月日: 2004.03.19
目的: 東立室・西立室
出発点: 釈迦ヶ岳林道第2ゲート近く(標高約1,000m)
到達最高地点: 東立室(標高957m)
到達最高地点: 西立室(標高972.7m)
天気: 快晴
出発時刻: 12:40
到着時刻: 14:55
総所要時間: 2時間15分
遭遇した動物: なし。
西立室山頂から見た西平岳方面

3月27日にノラさんが撮影した写真を頂きました。

2004年度から仕事が忙しくなって平日に休暇をとっていなかったが、3月19日は次女の小学校の卒業式なので思い切って休みとした。卒業式は午前中で終わりなので、午後は暇。天気が良く、高原山、男鹿山地、那須連峰が雲ひとつなくくっきり見えていたが、本格的に山歩きするだけの時間が無い。しかし、天気予報では土日の天気があまり良くないとのこと。美しい光景・すがすがしい雰囲気を味わうのが私の山登りの第一目的であるから、天気の悪い日には山に登っても意味が無く、釣りでもしたほうが良い。よって、午後から近くの山に出かけることにした。残念なことだが、女房がデジカメを持ったまま謝恩会に行ってしまったので今回は写真無し。

シカ狩りのシーズンが過ぎて、ようやく安心して高原山に入れる。遠目から見た感じでは高原山の南斜面の標高1,200m付近までは雪が消えたように見えるので、高原山で登り残している東立室・西立室に行ってみることにした。人との関わりの少なそうな山なので名前以外は興味がなかったのだが、結構登っている人がいるようなので、「どれ、俺も行ってみようか。」という野次馬根性で出かけたのである。東立室・西立室は高原山の麓に寄生するように張り出した尾根の先端である。このため、高原山から見ると山という感じがしない。登山の形にこだわるならば県道・藤原宇都宮線のある南面から取り付くことになるが、クマイザサの藪の傾斜がきつい。今回は時間が無いので北側の釈迦ヶ岳林道からのルートを選択した。

県道・藤原宇都宮線から釈迦ヶ岳開拓方面に入り釈迦ヶ岳林道に進入。特に荒れたところは無いので順調に進めるのかと思ったが、第2ゲートを過ぎてしばらくすると林道には雪が残っていた。無理はせず、林道が右に折れ曲がる場所に車を停めた。

12時40分 歩行開始。    林道はほとんど雪が残っていて車を置いてきて正解。雪は固く締まっていて歩き難くはない。

12時46分 林道分岐到着。    5年前、黒沢を遡行した帰りに林道支線を終点まで進んだことがある。この時は気づかなかったが、分岐点には慶應三年四月建立の馬頭観音があった。「馬頭観音」と彫られているのが普通だが、この馬頭観音は馬頭を被る観音様が彫られている。江戸時代にわざわざこんな奥地で林業や薪炭業を営んでいたとは考えられないし、修験者が馬を使うこともないであろう。昔、何の目的で馬を引き連れて来ていたのか?昔の道は今の林道と同じだったのだろうか?色を塗った跡があるので、林道建設後に別の場所から移したのかもしれない。

分岐から支線を南に進む。分岐点は東立室・西立室より標高が高い。山下りで始まり山登りで帰着するというちょっと変わったパターンの山歩きである。初めてこの支線を歩いたときのことを思い出しながら地図を見ないで終点まで行ってしまった。終点と眼前の東立室の間には谷があり、本来進むべき西側の尾根と林道の間に切れ込む。越えていくことは可能だが、雪の残る谷に降りたくないので谷が浅くなる場所を目指して藪を遡っていたら再び林道に出た。大間抜けである。少し林道を戻るとクマイザサに覆われた旧い道跡があったのでに進入し、浅い谷を越えて目的の尾根に出た。

尾根の西側はカラマツの植林地帯。腰の丈ほどの笹に覆われているが歩くのに支障は無い。じきにミズナラを中心とした美しい自然林となり、笹丈も膝下程度となり気持ちよく歩ける。目印がたくさんついていたので、カラマツ林内の地籍調査目的の目印以外はほとんどを除去した。これでだいぶすっきりした。左に土上平放牧場を眺めながら東立室に登っていった。

13時30分 東立室到着。    山登りをしているという感覚の無いまま山頂に到着した。何も見つからなかったのでその先に何かあるのかと思いしばらく進んでみたが、徐々に高度が下がるだけで何もない。先ほどのピークに戻ってみたら山部さんの山名板と牛の形をした山名板が掛っていた。牛の形はまさに放牧場を望むこの場にぴったりである。頂上には水準点らしきものが見当たらなかった。濡れてはいるが真新しい1:25,000高原山の地形図が落ちていた。ピークには全て○印がついており、鳥羽の湯の丸山にまで印がついていたところを見ると、典型的なピークハンターが落とし主らしい。良いものをみつけたので、これで今後の進路を判断した。

東立室と西立室は二つに割れた尾根先端の最高点である。その間にはオケ沢が割って入る。よって、西立室に向かうには必然的に尾根の分岐点まで戻ることになる。西立室に至る尾根は東立室に較べて笹が低く踏み跡らしきものもあって歩き易い。山頂直下の登りは傾斜があるので一応は山に登っているという感じがする。西荒川の源流地帯となる西側斜面の勾配がきつく、薙いでいる場所が1箇所ある。

13時55分 西立室到着。    ミズナラに覆われた明るい山頂である。眺めが大変よろしい。東立室と同様に山部さんの山名板と牛の形の山名板を確認し、三等三角点に腰を下ろして簡単に食事をしてから帰路についた。

帰りは尾根も林道もほぼ一本調子で緩い登りとなる。林道上の残雪を良く見ると、前日の雨でほとんど形が残っていないがスノーシューで歩いた跡があった。東立室で見つけた地図の落とし主かもしれない。

14時55分 歩行終了。    林道から浅い谷を越えてカラマツ林を抜けるまでがやや笹深いが、それ以外は快適に歩けるし、眺めも良い。登山道は存在しないが、残雪期にしか登れないような藪山ではない。無雪期に気軽に訪れることができる場所である。緑の季節の東立室・西立室の様子については山部さんの記録を参照されたし。