尚仁沢(権現沢)探索 (1999年11月)
年月日: 1999.11.07
目的: 尚仁沢(権現沢)から剣ヶ峰に至るルート探索
出発点: 林道黒沢-尚仁沢線、標高760m付近
到達最高地点: 標高1,250m
到達最遠地点:  
天気: 晴れ
出発時刻:  
到着時刻:  
総所要時間:  
遭遇した動物:  
5月15日に危うく遭難しそうになった場所への再挑戦である。前回は剣ヶ峰の笹原から尚仁沢に下ろうとして崖で行く手を遮られたのであるが、今回はその反対側から笹原に抜ける場所を探そうと考えた。ここは全く人が入り込まない場所で道が無いので、10月17日のように下る尾根を間違えないよう、目印用の紐を多数持ってでかけた。尚仁沢西側尾根の峠から、目的地である例の断崖と思しき場所が見えた。理由は忘れたが、出発が遅かったので日没まで時間的に余裕が無い。無理をせず、ルートを見極めたらすぐ戻るつもりで入山した。

尚仁沢(権現沢)の奥で、右側から大きな涸れ沢が合流する。ここまでは5月15日の時とほぼ同じルートである。夏場に訪れた時に左岸に踏み跡を発見しておいたので、前回よりは楽に進めた。剣ヶ峰の笹原下の断崖に至るルートは尚仁沢と涸れ沢の間の尾根に限定される。最初は尾根が狭いので迷う心配はない。ひたすら真っ直ぐ稜線を登れば良い。何箇所かで斧やのこぎりで稜線の細い木が切られていた。つい最近のことらしいのだが、誰が何の目的で行ったのだろうか?しばらく登ると稜線が消えて広い急斜面にぶつかる。ここを登りきると尾根の稜線らしき場所に出る。とりあえず目印をつけて上方を目指した。

すでに木々は落葉していて見通しは良いのだが、尾根が広くて周りの地形を見渡すことはできない。残り紅葉があちこちで鮮やかなコントラストを演出していた。笹薮が深いなだらかな原生林で、周囲に目印となるような特徴ある物が一切無い。目印をつけても下りに見つけることができるかどうか不安があったが、笹薮を漕いで登っていくとさらに新しい稜線に出た。これが尾根の主脈のようで、断崖とその下に続く涸れ沢の谷の様子が見て取れた。尾根は断崖にまっすぐぶつかり、その場所だけ崖がなだらかで樹木に覆われているようだ。よって、ここを伝って一段上の笹原まで行くことは可能であると思われた。尾根を歩き崖に近づいたとき、かなり大きな獣(おそらくシカと思われる)の動く音が前方から聞こえてきた。笹原と尾根の間を自由に行き来しているのであろう。日が傾き始めているし、前方にいる獣がクマだとしたら嫌だなと思い、戻ることにした。案の定、稜線からはずれて下る場所を誤ったが、なんとなく周りの景色で誤りに気付き、無事、尚仁沢と涸れ沢の合流点に辿り着いた。